「バラのエキス」がワキガや加齢臭の臭い取りにも効果的だという話もあります。
主婦Tさん(60才・女性)のお話です。
「1年ほど前に孫の隣で食事をしようとしたら、『おばあちゃんの横はくさいから嫌』といわれてしまったのです。自覚がなかっただけにショックでした。それ以来、人と会っていても『臭っていないかしら』と気にする日々を送っていたのです」。
そんなTさんが、悩んだ末に行きついたワキガの治し方はバラのエキスでした。
「知人にいただいた、バラのエキスを毎朝欠かさず飲むようにしたんです。このサプリメントを飲むと、口の中にふわっとバラの香りが広がります。なんとなく信じてみようという気になって、飲み続けました。すると数カ月後、娘に『お母さん、いいにおいがするね』といわれたんです。
最近は孫も、手をつないでいっしょに歩いてくれるようになりました」と嬉しそうに話してくれました。
40才を過ぎたころから、ワキガや加齢臭に悩む人が増えてきますが、なぜ、ワキガや加齢臭は発生するのでしょうか。
私たちの体には、皮脂を分泌する皮脂腺があり、その中には「パルミトオレイン酸」という脂肪酸が含まれています。このパルミトオレイン酸が年齢を重ねると増加するのです。
また、加齢とともに増えるのが過酸化脂質です。そして、これらの2つの物質が結合することで「ノネナール」という臭い物質ができるのです。このノネナールが加齢臭の原因です。
しかし、過酸化脂質が増えるのは活性酸素が体内で増加したときですから、活性酸素を除去できれば過酸化脂質が増えるのを妨げることができます。
そこで、役立つのがバラエキスです。バラにはポリフェノールがたっぷり含まれています。実は、ポリフェノールには非常に強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去する働きがあるからです。
さらに、ポリフェノールの一種であるタンニンは、汗そのものを抑えてくれる作用も併せ持っているといわれています。加えて、バラにはビタミンCも豊富。
ビタミンCにも抗酸化力があることが分かっています。つまり、ワキガや加齢臭をも抑える確かな裏付けがあったのです。
バラの臭いでむりやりワキガや加齢臭をごまかしているのではありません。