不妊症原因を考えるうえで、妊娠しやすい体作りは重要です。
精子濃度500万~2000万を絶対的適応というのは、適応を拡大し過ぎともいえます。絶対適応という、これしかないという表現が正しくないのは、精液検査の項で紹介した妊娠例でもおわかりのことと思います。
また、2000万~4000万の精子濃度は、WHOでも自然妊娠が可能としている範囲です。AIHも体外受精も必要でなく、むしろ女性側の、不妊症原因を再検討するべき症例です。
治療は可能ですし、不妊期間3年で、AIHを反復したのに妊娠しないからという論理は、人間の本来の不妊性や、機能性不妊の症例を軽視した誤りというべきです。
子宮や卵巣・卵管に問題があっても自然妊娠できる方法を学んで実践してみましょう。