不妊症原因を考えるうえで妊娠しやすい体作りは重要

不妊症原因を考えるうえで、妊娠しやすい体作りは重要です。

精子濃度500万~2000万を絶対的適応というのは、適応を拡大し過ぎともいえます。絶対適応という、これしかないという表現が正しくないのは、精液検査の項で紹介した妊娠例でもおわかりのことと思います。

また、2000万~4000万の精子濃度は、WHOでも自然妊娠が可能としている範囲です。AIHも体外受精も必要でなく、むしろ女性側の、不妊症原因を再検討するべき症例です。

治療は可能ですし、不妊期間3年で、AIHを反復したのに妊娠しないからという論理は、人間の本来の不妊性や、機能性不妊の症例を軽視した誤りというべきです。

子宮や卵巣・卵管に問題があっても自然妊娠できる方法を学んで実践してみましょう。

妊娠に関わる過去に話題になった遺伝毒物

食品の防腐剤では、まず第一にAF2があります。AF2が禁止され、代わって使用された過酸化水素にも遺伝毒性がある事がわかったので、ただちちに使用が禁止されました。

西欧で1000年以上も使われてきた実績のようです。亜硝酸塩は防腐作用の他に、ハムやベーコンに特有の赤褐色を発色して食欲をそそる効果があります。

妊娠に関係する、過去に話題になった遺伝毒物のみであっても相当の数に上ります。ピーナッツのカビが生産しているアフラトキシンは強い遺伝毒物です。このカビはトウモロコシや豆腐、豆類、畜産食品にも生えます。

また、嗜好品ではコーヒーにカフェインが、たばこにはタールやニコチン等が含まれています。いずれも強力な遺伝毒物です。これらの遺伝毒物は肺や喉頭にガンを起こすのみではなく、消化器や胎盤の細胞のDNAを傷つける事がわかっています。

昔から使われている亜硝酸塩は遺伝毒物といわれながら、今なおハム、ソーセージ、ベーコンの製作販売に使われています。食品の着色剤には赤色3号、104号、105号等遺伝毒物が少なくないです。人工甘味料のチクロはすでに使用禁止になっていますが、サッカリンは使用されています。