社会化期の扉が間いている間であれば、子犬の気質は驚くほど柔軟に変化する。一般的に生意気な気質とされている「支配性」や「外向性」でさえ例外ではありません。
現に子犬の頃のテスト結果と、成犬になってからの行動パターンの間に相関関係があることを示す証拠はこれまでのところ何一つあがっていません。また同じ子犬でも、テストを受けた日やテストをする人によって、全く違った反応を示すこともあります。
子犬が部屋に入ってから人に近づいていくまでの時間を測るテストがありますが、反応が遅い子犬や全く人に寄りつかない子犬でも、ご褒美トレーニングを二、三度繰り返すだけで喜んで人に寄ってくるようになります。